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エアコン工事の下請契約書、そのままで大丈夫?無期限保証と保証金のリスクを回避する、プロの契約術【2026年最新版】

コペル行政書士事務所によるエアコン工事の下請契約書解説バナー。無期限保証や保証金ののリスク回避、プロの契約術を2026年最新版として紹介。背景には舞い上がる本のイラストと事務所ロゴが配置されている。

「施工ミスで事故が起きたら、下請け業者は責任を取ってくれるのか?」
「万が一のために保証金を預かりたいが、法的に問題はないのか?」

エアコン設置工事や電気工事、管工事を営む経営者様にとって、施工後のトラブルリスクは頭の痛い問題です。

特に、元請けという立場にある社長様は、お客様からのクレームを一身に受ける立場にあります。下請けのミスだから、という言い訳は通用しません。

だからこそ、「契約書でガチガチに固めたい」「逃げられないように担保を取りたい」と考えるのは、経営防衛として当然のことです。

しかし、その守りの策が、実は法律の落とし穴にはまり、かえって御社のリスクを高めている可能性があることをご存知でしょうか?

この記事では、長崎県佐世保市で多くの建設業者様をサポートしてきたコペル行政書士事務所が、2026年現在の最新法令に基づき、会社を確実に守り、かつ下請け業者とも良好な関係を築くための契約書作成術を、専門用語を使わずに分かりやすく解説します。

この記事を読んでほしい人
  • 佐世保市・長崎県北でエアコン工事、設備工事を営む経営者様
  • 昔作った契約書をそのまま使い回していて、内容に不安がある方
  • 下請け業者とのトラブルを未然に防ぎたいが、厳しくしすぎて職人が離れるのも怖い方
  • 保証金や長期保証について、法的に安全な落としどころを知りたい方
この記事を読んで得られる知識
  • 契約書に無期限と書いても、法律上は意味がない理由(民法の20年ルール)
  • わずかな保証金を預かるよりも、遥かに安全で確実な保険活用のテクニック
  • 2026年の最新実務に即した、元請け・下請け双方が納得する契約条項の書き方
忙しい社長のための3行要約
  • 契約書の保証期間は、どんなに長く書いても民法の10年・20年が上限となる。
  • 個人の財布からでた保証金を当てにするリスク管理は限界がある上、法的なトラブルの元になりやすい。
  • 保証期間10年+賠償責任保険の証券提出の組み合わせこそが、現代の最強リスクヘッジである。

佐世保市で建設業・契約書作成に強い行政書士が、御社の実情に合わせた契約書をご提案します。

ブログを見たとお伝えいただければ、初回30分は無料でご相談いただけます。

090-6759-5212(平日10:00〜18:00)

目次

1. 「無期限で責任を負え」はなぜ通用しないのか?

まず、多くの社長様が誤解されている保証期間についてお話しします。

「お客様の家財を傷つけたり、落下事故を起こしたりしたら、一生かけて償ってほしい」

そのお気持ちは、痛いほど分かります。エアコンは一度設置すれば10年以上使われるものですから、数年で責任が終わっては困るという事情もあるでしょう。

しかし、契約書に「保証期間:無期限」や「次回交換時まで」と書いてハンコを押させたとしても、いざ裁判になった時、その条文は無効あるいは制限付きと判断される可能性が高いのです。

なぜなら、民法には時効という、絶対に超えられないタイムリミットが存在するからです。

① 民法が定める2つの壁

2020年の民法改正を経て、現在のルールは以下のようになっています(2026年1月時点)。

契約不適合責任(施工ミスなど):引渡しから10年

水漏れ、ガス漏れ、冷えないといった工事の不備に対する責任は、物件を引き渡した時から10年で権利が消滅します(民法第166条)。

不法行為責任(事故による損害):行為の時から20年

施工ミスが原因でエアコンが落下して通行人が怪我をした、火災が起きたといった事故に対する責任も、施工した時から20年経過すると、請求権は消滅します(民法第724条)。

※余談ですが、品確法(住宅の品質確保の促進等に関する法律)でも住宅の基本構造部分の保証義務は10年となっています。10年に設定するだけでも、住宅と同じくらい手厚い保証を求めることになります。

② 「無期限」と書くことのリスク

法律には「公序良俗(こうじょりょうぞく)」という考え方があります。あまりに非常識な契約は無効になるというものです。

一人の人間に、いつ終わるとも知れない責任を一生負わせる契約は、この公序良俗に反すると判断されやすく、契約書全体が無効とされるリスクさえあります。

つまり、無理に「無期限」と書くよりも、法律に合わせて「基本は10年、重大事故による損害は20年」と書いておく方が、納得しやすく、結果として御社を守ることに繋がるのです。

2. 保証金のリスクともっと賢い選択肢

次に、下請け業者から保証金を預かるケースについてです。バックレ防止や、何かあった時の補填として、保証金を預かる手法は、建設業界の一部で慣習として残っています。
もちろん、お互いが納得して合意していれば、直ちに違法となるわけではありません。

しかし、ここには経営上の見えないリスクが潜んでいます。

リスク1:公正取引委員会・建設業法の目

元請け(発注者)と下請け(受注者)の間には、どうしても力関係の差が生まれます。

建設業法第18条では対等な立場での契約が義務付けられており、独占禁止法でも優越的地位の濫用(下請けいじめ)は厳しく監視されています。

もし、下請け業者が「無理やり保証金を取られている!」と公的機関に通報した場合、正当な理由なく不利益を与えているとして、立ち入り検査や指導の対象になるリスクがあります。

わずかな保証金のために、会社の信用を失っては元も子もありません。

リスク2:金額のバランスが悪い

これが最大の問題です。

例えば、保証金として10万円を預かったとします。

しかし、エアコンの落下事故や漏水事故が起きた時、その損害賠償額はいくらになるでしょうか?

  • 高級家具の水濡れ:数百万円
  • 店舗の営業補償:数千万円
  • 人身事故:億単位

預かっている10万円では、まったく足りません。

保証金があるから安心だと思っていると、いざという時に大火傷をすることになります。個人の職人さんに残りの数千万円を払えと言っても、無い袖は振れません。

3. 解決策:個人のお金ではなく「保険」で守る

では、どうすれば20年間のリスクと高額賠償に備えられるのでしょうか?

弊所が推奨しているのが、賠償責任保険のフル活用です。

下請け個人の財布(保証金)を当てにするのではなく、万が一の時は、保険会社に数億円払ってもらう仕組みを、契約書で組み込んでしまうのです。

最強の契約条項とは?

契約書の中に、必ず以下の3点セットを盛り込みます。

  • 加入の義務化:「乙(下請け)は、本工事に関し、請負業者賠償責任保険(生産物賠償責任保険を含む)に加入しなければならない」
  • 補償額の指定:「対人・対物賠償 1億円以上の設定とすること」
  • 証拠の提出:「契約締結時および更新時に、保険証券の写しを甲(元請け)に提出すること」

なぜこれが賢い選択なのか?

  • 確実な回収: 下請け業者が破産しても、保険金で損害をカバーできます。
  • 法令順守: お金を取るのではなくリスクヘッジのコストを負担させるだけなので、建設業法や独禁法の問題になりにくいです。
  • 質の確保: 保険にも入れないような業者を、契約段階でふるい落とすことができます。

4. 【詳細ガイド】契約書作成に必要な実務知識

ここからは、実際に契約書を作成・運用する際に最低限必要となる、具体的な法知識や手続きについてまとめます。ご自身で作成される際の参考にしてください。

① 参照すべき主な法律

契約書を作る際は、以下の法律を意識する必要があります。

分野法律名該当条文ポイント
時効民法第166条
第724条
契約不適合は10年、不法行為(事故)は20年が限度。
対等性建設業法第18条元請けと下請けは対等な立場で契約しなければならない。
禁止事項独占禁止法第2条9項5号優越的地位を利用して不当な不利益(過度な保証金等)を与えてはならない。
下請保護下請法・フリーランス新法支払期日(60日以内)や書面交付の義務など。

② 契約締結時の具体的なフロー

口頭での発注はトラブルの元です。以下のフローを徹底しましょう。

  • 基本契約書の締結: 今回解説した保証期間、保険義務、SNS禁止などを盛り込んだ、ベースとなる契約書です。
  • 保険証券の確認: コピーをもらい、補償期間が切れていないか、補償額が十分かを目視で確認します。
  • 個別契約(注文書・請書): 現場ごとの工期や金額を取り交わします。

5. まとめ:契約書はお守りではなく「武器」です

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

「契約書なんて、形式的なものだろう」

そう思われている方も多いかもしれません。しかし、契約書はあなたの会社とブランド、従業員、そしてお客様を守るための最強の武器であり盾です。

  • 無期限という言葉に頼らず、法律の原則(10年・20年)を味方につける。
  • 保証金という個人資産に頼らず、保険という大きな資本を活用する。

この2点を押さえるだけで、御社のリスク管理レベルは劇的に向上します。

しかし、建設業の法律は頻繁に改正されますし、ネット上のひな形が御社の実情に合っているとは限りません。

「自分の会社に合った契約書を作りたい」「今の契約書で大丈夫かチェックしてほしい」

そう思われた方は、ぜひ専門家の力を頼ってください。

コペル行政書士事務所に依頼するメリット

  • 建設業特化の専門知識: コペル行政書士事務所は建設業関連の申請に重きをおいた事務所です。実効性のある提案ができます。
  • 丸投げOKの手軽さ: 忙しい社長様の手を煩わせません。ヒアリングだけでオーダーメイドの契約書を作成します。今までご使用だった契約書などをご用意いただけたら、よりスムーズです。
  • 実務サポート: 下請け業者さんにどう説明すれば角が立たないかまでアドバイスできます。

「今まではフワッとしていたけど、これを機にちゃんとしたい!」

そのお手伝いをさせていただければ幸いです。

コペル行政書士事務所の初回30分無料相談をご利用ください。社長様の疑問や不安に、誠心誠意お答えします。

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この記事を書いた人

長崎県佐世保市で許認可申請・相続・自動車登録を扱う行政書士です。

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