こんにちは、コペル行政書士事務所の武藤です。
今回は、初めて公共工事の入札に参加を検討されている事業者様向けに、【佐世保市の入札工事】初めてでも安心!見方と手続きのポイントを専門家が完全解説【概要編】というタイトルで、知識ゼロの状態からでもざっくりと入札までの道のりをイメージできる内容の記事を作成しました。お忙しい方につきましては冒頭の要約だけでもお目通しいただければ幸いです。
「うちの場合はどうなんだろう?」「何から始めればいいか、具体的に相談したい」
コペル行政書士事務所では、そんな社長様の初回のご相談を1時間無料でお受けしています。下記よりどうぞお気軽にご連絡ください。
建設業者様向けサービス内容に関しては以下をご覧ください。

その他のサービス内容に関しては以下をご覧ください。

- 佐世保市で公共工事の入札に挑戦したいと考えている建設業の社長様
- 市の入札情報を見たけれど、専門用語だらけで意味が分からず困っている事業主様
- 電子入札のやり方がよくわからない、パソコン操作に不安がある経営者様
- 入札参加に必要な建設業許可や経営事項審査(経審)の手続きを、まとめて誰かに任せたい方
- 佐世保市の発注情報画面に書かれている各項目の、本当の意味がわかります。
- 入札に参加するために、「いつまでに」「何を」準備すればいいか、その全体像が見えます。
- 難しそうな電子入札の準備と、実際の操作の流れがざっくりイメージできます。
- 専門家(行政書士)に頼むと、どこまでやってくれるのかが明確になります。
- 佐世保市の建設工事の入札は「建設業許可」「経営事項審査」「市の資格登録」の3点セットが必須です。
- 今は電子入札が基本。ICカードの準備とパソコン設定が不可欠で、書類の不備は失格です。
- 手続きが複雑で不安になりがち。専門家をうまく使うことが、確実な落札への一番の近道です。
はじめに:「チャンス」のはずが「暗号解読」に?
日々の現場作業や資金繰り、本当にお疲れ様です。
会社の経営を安定させるため、「公共工事を受注して、売上の柱を一本増やしたい」とお考えになったことはありませんか?
そこで、早速、佐世保市のホームページで入札情報を調べてみた。すると、画面にはこんな文字が…。
「発注情報閲覧」「一般競争入札(事後審査型)」「7営請 第71号」…
「なんだこれは…、暗号か?」
そう感じて、そっとブラウザを閉じてしまった経験はございませんか?
ご安心ください。あなただけではありません。
ほとんどの社長様が、最初にこの「壁」にぶつかります。
この記事では、そんな多忙な社長様のために、佐世保市の入札情報に書かれている言葉の意味から、実際に工事を落札するまでの具体的なステップまで、どこよりも分かりやすく解説します。
法律の難しい話は抜きにして、「つまり、社長が何をすればいいのか」という視点で話を進めていきますので、ぜひ最後までお付き合いください。
今回は佐世保市のホームページで実際に公開されている以下の案件を例してに見ていきます。

入札情報の「暗号」を解読しよう!
STEP1:入札情報の「暗号」を解読しよう!
まずは、あの難解に見える「発注情報」の画面が、スラスラと読めるようになりましょう。一つ一つの言葉は、実はとてもシンプルな意味しかありません。ここでは実際に公開されている入札工事を例に解説していきます。
「工事の基本情報」はここを見る!
- 工事名:鯨瀬ターミナルビル主館棟内部改修(建築)工事
【意味】 そのまま、工事の正式名称です。 - 工種:建築一式工事
【意味】 工事の種類です。建設業許可には29種類の業種がありますが、そのうちのどれに当たるかを示しています。
【社長がすべきこと】 自社が持っている建設業許可の業種で、この工事に参加できるかを確認します。もし持っていなければ、この入札には参加できません。 - 工事場所:佐世保市新港町
【意味】 実際に工事を行う現場の住所です。
【社長がすべきこと】 現場の場所を確認し、自社の拠点から通えるか、資材の搬入はスムーズかなどを考え、見積もりの参考にします。
「お金と契約」に関する情報はここ!
- 入札方式:一般競争入札(事後審査型)
【意味】 「誰でも参加できる競争ですよ。ただし、一番安く札を入れた人が本当に工事をできる会社か、後から詳しく審査しますね」という意味です。現在の公共工事では、この方式が主流です。
【社長がすべきこと】 まずは価格で勝負し、落札候補者になってから、参加資格を証明する詳しい書類を提出する流れだと理解してください。 - 予定価格(税抜):********
【意味】】 佐世保市が「この工事は、だいたいこれくらいの金額だろう」と想定している上限価格のことです。開札まで公表されません。
【社長がすべきこと】 安すぎても落札できないことがあります。過去の同種工事の落札価格などを調べ、適正な価格を見積もることが非常に重要になります。
「締め切り」は命!日程関連の項目
- 公開日:2025/10/01
【意味】 この工事の情報が、市によって公開された日です。 - 参加受付期間:2025/10/01 ~ 2025/10/07 12:00
【意味】 「この工事の入札に参加したいです!」と意思表示をするための申し込み期間です。
【社長がすべきこと】 この期間を1分でも過ぎると、絶対に参加できません。 まずはこの締め切りをカレンダーに大きく書いてください。「電子入札システム」において「入札参加意思確認通知書」 を添付のうえ、申請期間内に申請を行います。 - 入札締切日時:2025/10/10 17:00
【意味】 入札の締め切りです。
【社長がすべきこと】 こちらも絶対に遅れてはいけない締め切りです。電子入札の場合、締め切り間際はサーバーが混みあうこともあるため、数時間前には提出を済ませるのが鉄則です。初回入札書送付時には、入札書と共に必ず「工事費積算内訳書」を電子入札システムで送付する必要があります。 - 開札日:2025/10/14
【意味】誰が一番安い金額を出したかが分かる日です。ドキドキの瞬間ですね。
見落としがちな「その他」の重要情報
- 工事番号名称:7営請 第71号
【意味】 市の内部での管理番号です。
【社長がすべきこと】 この番号自体を覚える必要はありませんが、市に問い合わせをする際などに伝えると、話がスムーズに進みます。 - 課所名:財務部 契約課
【意味】 この入札に関する事務手続きを行っている担当部署です。
【社長がすべきこと】 何か不明点があった場合の問い合わせ先です。ただし、入札の公平性を保つため、質問できる内容や期間は厳しく決められています。問い合わせは契約課あてのメールで行います。 - 入札公告等ファイル
【意味】 この工事に関する、公告や提出が必要な書類の様式(ZIP)が添付されています。ファイル1は入札に関する内容や注意事項が細かく記載されています。ファイル2には認通知書や最新の注意事項が含まれています。
【社長がすべきこと】 ファイル1は入札に必要な情報が載っていますので、必ず隅々まで確認しましょう。ファイル2には提出書類のひな形がふくまれているので、必ずダウンロードして、記入・送信しましょう。

【具体例】ある入札での失敗談
ある建設会社の社長様が、この「入札公告ファイル」をよく読まずに入札に参加しようとしました。実は、その工事には「本公告日が属する月を含み、以前2か月以内に佐世保市又は佐世保市水道局(以下「佐世保市等」 という。)が発注した主観点制限対象工事を除く建築工事を制限付き一般競争入札により落札した者。」という条件があったのです。結局、参加資格がないことが後で判明し、費やした時間と労力が無駄になってしまいました。
実際に弊所で経験した出来事ではありませんが、条件の見落としで起こりかねないミスとなっています。面倒でも、公告ファイルは必ず最初に熟読してください。
そもそも参加できる?入札参加への「3つのパスポート」
佐世保市の入札に参加するには、誰でもウェルカムというわけではありません。
「うちは信頼できる会社ですよ」ということを証明するための、3つのパスポートが必要です。
パスポート①:建設業許可
- 【これは何?】
-
「建設業を営むための、国からのお墨付き」です。500万円以上の工事を請け負う場合に必要ですが、公共工事の入札に参加する場合は、金額にかかわらず必須です。
- 【社長がすべきこと】
-
- 自社がやりたい工事の業種(例:土木一式、建築一式、塗装など)の許可を持っているか確認してください。
し持っていなければ、取得が必要です。取得には、経営経験のある役員や、資格・実務経験のある技術者の配置、500万円以上の自己資本など、いくつかの要件があります。 - 申請から許可が下りるまで、通常2~3か月かかります。 「入札に参加したい」と思い立ってすぐに取れるものではないので、計画的な準備が必要です。
- 自社がやりたい工事の業種(例:土木一式、建築一式、塗装など)の許可を持っているか確認してください。
建設業許可の取得に関して過去の記事でご紹介しております。ぜひご覧ください。


パスポート②:経営事項審査(経審)
- 【これは何?】
-
会社の通信簿のようなものです。公共工事を発注する側が、「この会社は、どれくらいの規模で、どんな技術者がいて、財務状況は健全か」などを客観的に評価するための審査です。
- 【社長がすべきこと】
-
- 建設業許可を持っているだけでは、入札には参加できません。 必ずこの経審を受ける必要があります。
- 年に一度、決算が終わった後に受審します。審査結果は点数(総合評定値P点)で示され、この点数が高いほど、大きな規模の工事に入札しやすくなります。
- 有効期間は審査基準日(決算日)から1年7か月です。毎年、継続して受けないと、入札に参加できなくなります。この7か月は更新期間を加味したもので、実質、決算変更届を出すタイミングで1年に1度の更新制です。
パスポート③:佐世保市の入札参加資格登録
- 【これは何?】
-
経審の結果を持って、佐世保市に「うちの会社も、入札に参加させてください」と登録する手続きです。
- 【社長がすべきこと】
-
- この登録を済ませて、初めて市の入札案件にアクセスできるようになります。
- 佐世保市の場合、建設工事の登録は毎年更新が必要です。一度登録したからと安心していると、いつの間にか資格が切れていて、チャンスを逃すことになります。
つまり、入札への道は「建設業許可 → 経審 → 市への登録」という一方通行なのです。 この流れを理解することが、第一歩です。
いよいよ実践!電子入札の準備と流れ
現在、佐世保市の入札は、ほとんどがインターネット上で行う「電子入札」です。紙での入札は限られた場面でしか認められていません。市役所に出向く必要がなく便利ですが、事前の準備を怠ると、肝心な時に入札できなくなります。
まずは道具をそろえよう
電子入札に参加するには、以下の3つが必要です。
- インターネットに接続できるパソコン
佐世保市が指定するOSやブラウザ(Internet Explorerモードなど)があるので、市のホームページで確認が必要です。 - 電子証明書
これは「インターネット上の実印」のようなものです。このカードで手続きをすることで、「間違いなく、あなたの会社が申請しました」という証明になります。
専用の認証局(NTTネオメイト、帝国データバンクなど)から購入します。取得には数週間かかる場合があります。 - ICカードリーダー
ICカードを読み込むための機械です。電子入札コアシステム対応の民間認証局」から購入する必要があります。近所の家電量販店のものでは使えません。
パソコンの設定と利用者登録
道具がそろったら、市の電子入札システムを使えるように、パソコンの設定と利用者登録を行います。専用のソフトウェアのダウンロードが必要です。
【具体例】電子証明書の落とし穴
ある会社が、経理担当者の名義でICカードを取得してしまいました。しかし、電子入札では、原則として会社の代表者の名義のICカードしか使えません。結局、入札締切に間に合わず、代表者名義のカードを取り直すことになりました。誰の名義でカードを取得するかは、非常に重要なポイントです。
なぜ、専門家(行政書士)が必要なのか?
ここまで読んで、「思ったより、やることが多くて大変だ…」と感じられたのではないでしょうか。
その通りです。公共工事の入札は、法律や条例で厳しくルールが定められており、手続きも非常に煩雑です。日々の業務で多忙な社長様が、これらすべてをご自身で、間違いなく、かつタイミングを逃さずに行うのは、至難の業と言えるでしょう。
そこで、私たちコペル行政書士事務所のような専門家がお役に立てます。
コペル行政書士事務所できること:許可取得から落札後まで一貫サポート
- 面倒な手続きの代行
建設業許可の取得、毎年の決算変更届、経営事項審査の申請、佐世保市への入札参加資格登録・更新まで、社長様が不安なく本業に集中できるよう、代行します。 - ミスの防止と確実な資格維持
- 専門家として、書類の不備や申請漏れを徹底的に防ぎます。
- 許可や経審、資格登録の更新時期を管理し、「うっかり失効」を防ぎます。
- 経営上のアドバイス
「どうすれば経審の点数が上がるか?」「この工事を落札するには、どんな準備が必要か?」といった、一歩踏み込んだ経営戦略のご相談にも応じます。
まとめ:公共工事受注という「新たな扉」を開くために
佐世保市の入札工事に参加し、安定した受注を確保することは、会社の未来にとって大きな財産となります。
しかし、その扉を開けるには、正しい知識と適切な準備、そして確実な手続きが不可欠です。
今回のお話をまとめると
- STEP1:入札情報を正しく読み解く
- STEP2:3つのパスポート(許可・経審・資格登録)をそろえる
- STEP3:電子入札の準備を万全にする
が大切と肝心だとお分かりいただけたかと思います。

コペル行政書士事務所は、建設業者様を全力でサポートすることに特化した事務所です。社長様の会社の状況を丁寧にお伺いし、公共工事受注という目標達成まで、二人三脚で伴走いたします。
「まずは話だけでも聞いてみたい」「うちの会社でも、本当に公共工事が取れるのだろうか」
どんな些細なことでも構いません。コペル行政書士事務所の初回無料相談(1時間)をご利用ください。社長様の疑問や不安に、誠心誠意お答えします。
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