「うちの事務所から出るこのゴミ、どうやって捨てたらいいんだろう?」
「事務所から出るごみって、産業廃棄物になるの?」
事業を運営していると、必ず出るのが「ゴミ」の問題です。
実は、会社から出るゴミの捨て方には、法律で厳しいルールが決められています。もし間違った方法で捨ててしまうと、厳しい罰則を受けるだけでなく、会社の信用を大きく損なうことにもなりかねません。
でも、ご安心ください。法律の話は少し難しいですが、この記事では「つまり、どういうこと?」が分かるように、専門用語をできるだけ使わずに、ポイントを絞ってやさしく解説します。最後まで読めば、あなたの会社のゴミ問題がスッキリ解決するはずです。
- 自分の会社のゴミの分別が不安な方
- 契約している処理業者が正しいか気になる方
- 廃棄物処理法の基礎を知っておきたい方
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まずは基本!「産業廃棄物」と「一般廃棄物」の違いを知ろう
会社から出るゴミは、大きく2つのグループに分けられます。
- 産業廃棄物(さんぎょうはいきぶつ)
事業活動(会社の仕事)によって出たゴミのうち、法律で定められた特定の20種類のゴミのことです。例えば、工場で出た金属くずや、建設現場で出た木くず、紙くずなどがこれにあたります。
- 一般廃棄物(いっぱんはいきぶつ)
産業廃棄物以外のゴミのことです。さらに、会社から出る「事業系一般廃棄物」と、皆さんの家庭から出る「家庭ごみ」に分かれます。事務所で出たコピー用紙や、従業員が食べたお弁当の容器などが一般的に「事業系一般廃棄物」です。
※自治体によって判断が分かれることありますが、一般的にはこのような判断をします。
今回の記事はこちらを参考にしています!
会社から出るゴミは、まず「産業廃棄物(産廃)」か、それ以外の「事業系一般廃棄物」かを正しく見分けることが第一歩です!
【一番の落とし穴】同じゴミでも「産廃」になる場合とならない場合がある!?
ここが一番むずかしく、そして間違えやすいポイントです。
実は、「どの会社(業種)から出たか」によって、同じゴミでも扱いが変わることがあります。これを「業種指定(ぎょうしゅしてい)」といいます。
具体例を見てみましょう。
ごみの種類 | 産業廃棄物(産廃)になるケース | 事業系一般廃棄物になるケース |
---|---|---|
紙くず | 建設業や新聞業の会社から出た紙くず | 普通のオフィスから出るコピー用紙や書類 |
木くず | 建設業や木材工場から出た木くず | 飲食店で使った割り箸 |
生ごみ | 食品工場の製造過程で出た野菜くずや魚の骨 | 飲食店の調理くずや食べ残し |
【つまり、こういうことです!】
例えば、あなたが建設会社を経営しているなら、現場で出た木くずは「産業廃棄物」として専門の業者に処理を頼む必要があります。
一方で、あなたが飲食店を経営しているなら、お客様の食べ残しや調理で出た野菜くずは「事業系一般廃棄物」として、自治体のルールに従って処理します。
このように、「自社の業種」が何かを正しく理解することが、ゴミの分別で絶対に欠かせないポイントなのです。
「これってどっち?」よくある質問にお答えします!
Q1. 事務所で出るプラスチックごみや発泡スチロールは?
ポイントは「事業活動に直接関係あるかどうか」です。
これ先日うちの事務所でも事故がありまして、「ごみ捨てにもっていったら受け付けてもらえなかった~泣」と帰ってきました笑
説明していなかった私も悪かったです。。。
- 事業系一般廃棄物になる例:
従業員が個人的に飲んだペットボトルや、お昼に食べたお弁当のプラスチック容器。 - 産業廃棄物(産廃)になる例:
商品を梱包していた発泡スチロールやビニール、製品を作る過程で出たプラスチックのかけら。
ただし、自治体によって細かい判断は分かれるので、自治体のほうへ確認が必要です。
私も産廃業の専門家を名乗っていますが、ごみ問題に対する態度は本当に自治体によって様々です。地理的問題や条例なども絡むことがあるので、慢心せず毎回問い合わせをしています。(時々ビビりすぎ?と思う時もありますが、これでちょうどいいと聞かせています笑)
Q2. 飲食店の生ごみは、本当に「産廃」じゃないの?
はい、「事業系一般廃棄物」です。
食品「工場」のように、食品を「製造」する過程で出るものは産業廃棄物ですが、飲食店や社員食堂から出る調理くずや食べ残しは、産業廃棄物にはあたりません。
明日からできる!事業主がとるべき3つのアクション
難しい話はここまでです。では、具体的に何をすれば良いのでしょうか?今日からできる3つのステップをご紹介します。
どんな種類のゴミが、どの部署から、どれくらい出ているか、一度すべて書き出してみましょう。意外なゴミが出ているかもしれません。
書き出したゴミのリストを見ながら、「これは産廃かな?」「これは一般ごみだな」と仕分けをしてみましょう。判断に迷ったものには、チェックマークを付けておきます。
チェックマークが付いたゴミや、そもそもこの分け方で合っているか不安な場合は、自分で判断してしまうのが一番危険です。間違った判断は、大きなリスクにつながります。ゴミの分別は、少し面倒に感じるかもしれません。しかし、これは法律を守り、環境を守り、そして何よりもあなたの会社と従業員を守るための大切なルールです。
おわりに
「そろそろ自社で処理施設を持ちたいって話が出てて…」
「倉庫で一時保管してるんだけど、これって許可いるの?」
「グループ会社で別の場所にも拠点出す予定で、収集運搬の許可ってどうなる?」
このようなお悩みをお持ちの事業主様、ぜひ一度私たち専門家にご相談ください。あなたの会社の状況を丁寧にお伺いし、最適なアドバイスをさせていただきます。
当事務所では、初回のご相談1時間は無料で承っております。どうぞお気軽にお問い合わせください。

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